筑波山(877m)は茨城県にある日本百名山の一つで、yamariが初心者に一番おススメする山です!
難易度、アクセスなど様々な面から手頃で、女体山山頂からの眺望も素晴らしいという、素敵な山です。
筑波山はそこそこ登りごたえもあり、しかも山頂手前までケーブルカーやロープウェイがあるので、もし登りで疲れてきってしまっても、それらの手段で下山することができるので、初心者の方でも思い切ってチャレンジすることができます。
こんな方に特におすすめ!
- 高尾山、宝登山など入門的な山を登って、次はどこにしようか?と考えている方
- 登山は初心者(未経験)だけど、体力にまあまあ自信のある人
筑波山Data
標高 | 877m | 累積標高 | 725m |
難易度 | 初級 | 体力 | ★★☆☆☆(2) |
景色の良さ | ★★★★☆(4) | おすすめ度 | ★★★★★(5) |
※ 難易度は初級(Lv1~3)~中級(Lv4~6)の間で分けています。
※ おススメ度は5段階で、ヤマリが登って楽しいと感じた山ほど星の数が多いです。
※ これらはあくまで、ヤマリの個人的主観に基づいたものです。
登山ルート
筑波山にはいくつかのルートがありますが、今回紹介するのは、しっかり筑波山を登る周回コースになります。
筑波山神社→白雲橋コース→女体山→男体山→御幸ヶ原コース
白雲橋コースはルート後半に「弁慶七戻り」や「胎内くぐり」をはじめとした色々な観光ポイントが登場してきて、それらを楽しみながら歩くことができるルートです。特に弁慶七戻りは、写真に撮りたくなるようなスポットです。
帰りの御幸ヶ原コースは、そういった観光ポイントはなくて、途中からケーブルカーに沿って下ります。
下りはただでさえ足に来るところ、御幸ヶ原コースは白雲橋コースに比べて急なので、少し注意が必要です。
登りでかなり疲れてしまって下りの体力がない時は、筑波山頂駅からケーブルカーで下山することもできます。
筑波山へのアクセス方法
アクセス情報
車の場合
土浦北ICを下りてから、筑波神社までは30分くらいと、ぼちぼちかかります。
筑波山神社周辺には市営・民間の駐車場がたくさんあるので、停める場所に困ることはないでしょう。車の置き場所がほぼ確実にあるというのは、車で行く場合の大きな安心材料ですよね。
yamariは筑波山神社に近い「筑波山神社 参拝者有料駐車場」をよく利用します。
公共交通機関の場合
つくば駅からバスに乗っていくのが一番オーソドックスな行き方です。
筑波駅[つくばエクスプレス] →つくばセンター [徒歩]→ 筑波山神社入口[シャトルバス]
バスに乗っている時間は、40分程度です。(つつじヶ丘まで行く場合は+10分)
登山レポート
それでは登山レポートです。(写真は、いろんな季節に登ったのが混ざってます)
まずは筑波山神社にお参り。無事に登って下りてこられますように。
拝殿で神様にご挨拶したら、登山開始。
ここから右手に進むと、白雲橋コース。左手に進むと御幸ヶ原コースになります。
トイレは少し歩いた左手の方にありますので、心配な人はここで済ませておくといいです。(そんなに立派なトイレではありません)
右に進むと。
恵比寿様の先を左に曲がって、神社を下りて道なりに一般の細い道を進んでいくと、左に小さな鳥居が見えるので、そこが白雲橋コースへ向かう登山口になります。ここがちょっと分かりづらいかもしれません。
最初は木々の中に続く階段を、ずーっと登っていきます。
しばらく歩くと、分岐に出ます。
階段はなくなって、岩や木の根の間を登っていきます。
白蛇…ということは、きっと金運upしてくれる神様に違いないので、しっかりお参りをします。
頑張って登っていくと、弁慶茶屋跡という開けた場所に出ます。
椅子もあって、休憩するのにちょうどいいポイントです。
ここまでくれば、大変だった登りがこれからは少し楽になります。
ここからは、観光ポイントが目白押しになるので、それらを楽しみつつ女体山山頂を目指します。
弁慶茶屋跡のすぐ先にあるのは…。
上の石が落ちてくるのではないかと、弁慶も7回後ずさったといわれる巨大な岩塊です。
母の胎内くぐりは、筑波山の中でもパワースポットとのことで、ここまで来たからにはこれをやらない手はないです。
この辺りは平たんな道で、女体山頂付近でまた、登ることになります。
北斗岩からもう少し先に行くと上りが始まり、女体山山頂付近は岩につかまってよじ登る箇所も出てきます。頑張ってよじ登った先に、女体山山頂が見えます。
この筑波山の山頂標識の先、岩を伝って歩いていくと、筑波山随一の絶景ポイントです。
ただし、岩場には手すりなどなく、滑り落ちないように注意が必要です。(以前正月近くに訪れた時は、ロープが張られていて、そこまで近づけないようになっていました)
山頂は広くないので、写真を撮りたい人が入れ代わり立ち代わり、になります。
土日はかなり混雑するんじゃないでしょうか。(山頂手前から混雑するようです)
とにかく広々とした、気持ちの良い長めです。
写真より、実際に見ると更に実感できると思うので、ぜひここに立ってみてください。
空気の澄んだ日には、遠くに富士山を見つけることもできます。
お次は男体山へ向かいます。
ケーブルカーまでは、緩い下りが続きます。
途中にはカタクリの群生地があって、3月下旬ごろからカタクリの花を見ることができます。
もう少し歩いていくと、ケーブルカーやお茶屋さんが並ぶ開けた場所に出ます。
ここには、トイレもあります。
この写真の左側の一角は、バーナーエリアになっていて、ここでしかガスコンロを使うことはできません。何年か前に北関東で数日続いた山火事があった後、それが原因かどうかはわかりませんが、こんなエリアができてました。なんか、イマイチ味気ないというか…。
ここで火を使ってご飯食べるなら、目の前のお茶屋さんでご飯食べたらいいじゃん、と思って前回ご飯を持たずに登ったら、その日は大雪でお茶屋さんが全部閉まっていて、お腹が空いたまま下山したという…。(その日はさすがにケーブルカーも運休になってました)
この広場の先に男体山があるので、余力があればそちらも登るといいと思います。
山頂からの眺めは女体山の方が素晴らしいので、もう登りたくないなーと思うのであれば、男体山まで足を伸ばさずに、御幸ヶ原コースから下山するのもありです。
男体山も、山頂手前は女体山のように岩場を登りますが、女体山ほどではありません。
こちらにもお社があります。
お参りをして景色を眺めたら、ケーブルカーまでもと来た道を戻ります。
ケーブルカー駅の横にある御幸ヶ原コースで山を下りていきます。
下っていると、ここから登ってくる人とすれ違うわけですが、大体みんな肩で息をしています。立ち止まって呆然と上を見上げている人に、「あともう少しですよ」と、励ますことが多いポイントでもあります。
ですので下る時には、それだけ足にも来ます。
オーバーペースにならないように、ゆっくり目に確実に降りていきましょう。下山までしっかりできての登山です。
御幸ヶ原コース中ほどで出現するのは、
幹回りが9mくらいあるとのこと。大きい~。
うっそうと茂った木々の中で、一際オーラを放ってました。
ケーブルカーと合流するあたりには、ベンチがあるので、休憩しながら通り過ぎるケーブルカーを眺めることも。
一休みした後は、再び木々の中を歩いていくと、ようやく筑波山神社に出ます。
ケーブルカー宮脇駅(筑波山神社の麓駅)から一本道を逸れたところから、筑波山神社の間には、紫陽花がたくさん咲いていました。
筑波山神社に着き、無事に下山の報告をし、ついでにお願い事をして筑波山登山は終了です。
下山後のおすすめ温泉
登山の後は、つくば駅方面に車で30分ちょっとのところにある「つくば温泉 喜楽里 別邸」によく行きます。つくば駅の次の「研究学園駅」から徒歩15分ということなので、公共交通機関で登山に来た方も、帰り道に寄れる日帰り温泉です。
喜楽里別邸(きらりべってい)は、ひたちなかや宮沢湖などにもあって、どこもはずれがない、お気に入りの日帰り温泉です。
入館料は大人1,100円(土・休日・特定日1,350円)、小学生650円(土・休日・特定日750円)、未就学児は入館できません。(金額はブログup時のものになります)
値段はそこまでお安くないですが、バスタオルとフェイスタオルがついてくるのは嬉しいところ。
その分(?)岩盤浴の値段が300円(土・休日・特定日350円)と、安めです。
温泉には炭酸泉もあり、寝湯や源泉掛け流しのエリアもあり、のんびりと温泉を楽しむことができます。露天は木々に囲まれていて、圧迫感がないので、のんびりと登山の疲れを癒すことができます。
岩盤浴は種類が色々あるので、休憩をはさみながらいろいろ試していると、あっという間に時間が過ぎます。登山のおまけではなく、一日温泉を楽しむときは、こちらの岩盤浴もおススメです。
まとめ
筑波山はアクセス、難易度、体力度、どれを取っても気軽に登れるいい山です。
正確に言えば、初心者の方には気軽というには気軽すぎず、登った!という気分が味わえる、絶妙の塩梅の山です。
「頑張ったけど下りは無理!」という方、「予想外に登りに時間がかかって、そのまま下山すると遅くなっちゃう」という方はケーブルカーでエスケープできるので、体力的に少し不安な人でもチャレンジできるのも筑波山ならではのメリットです。
ケーブルカーやロープウェイを使って山頂近くまで行くのでは、この達成感は味わえませんので、ぜひ自分の足で登って女体山山頂からの素晴らしい景色を楽しんでください。
ちなみに夏は標高が低いので、とても暑いです。
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