山頂からの眺めは抜群!ハイキング気分で【鷹ノ巣山】

東京

鷹ノ巣山は東京都の奥多摩にある、奥多摩の中では中堅どころの山です。
山頂からの景色はよく、奥多摩の山々や、空気が澄んでいれば富士山まで見渡せます。
色々な登山ルートがあり、中でも岩村岩尾根を通るルート(2023.4現在、崩落により通行禁止になってます)は「奥多摩三大急登」の一つに数えられていたりしますが、ここでは一番短くて楽なルートをご紹介します。

短くて楽といっても、鷹ノ巣山の登山ルートの中での話で、コースタイムは5時間、累積標高は900m弱と、鼻歌交じりで登れるわけではありません。筑波山よりキツイです。
とはいえ、登山道は急なところはあっても歩きにくいところはほとんどなく、というか歩きやすいので、初心者の方がステップアップするのによい山です。

こんな方におススメ!

  • 初心者向けの山にはいくつか登ったから、もう少し歯ごたえのある山に登りたい
  • 奥多摩の中でも、開放感のある見晴らしのいい山に登りたい
  • 広ーい原木シイタケ畑を見てみたい人

鷹ノ巣山【浅間尾根ルート】

標高1,737m累積標高880m
距離8.0kmタイム05:02
難易度初中級体力★★★☆☆(3)
景色の良さ★★★★☆(4)おすすめ度★★★★☆(4)

※ 難易度は初級(Lv1~3)~中級(Lv4~6)の間で分けています。
※ おススメ度は5段階で、ヤマリが登って楽しいと感じた山ほど星の数が多いです。
※ これらはあくまで、ヤマリの個人的主観に基づいたものです。

登山ルート【浅間尾根ルート】

留浦の奥集落に車を停めて、鷹ノ巣山まで往復するルートです。
全体的に岩場はなく、砂利で歩きにくいところもない、かなり歩きやすいルートです。
歩きやすいですが、ずーっと登りが続きます。
神社を超えて少し先、植林からシイタケ畑に出る間の登りが、ちょっときつめです。
避難小屋から先は、広く開けた登りになって、気持ちいい場所です。途中、右手に富士山が見えます。

鷹ノ巣山へのアクセス方法

車の場合

中央道八王子第二I.C → 奥多摩湖(国道411号) → 峰谷橋手前で右折 → 駐車場

八王子は第一、第二インターとありますが、奥多摩の山々に行く場合は、第二インターになります。
高速を降りても、奥多摩湖までは結構時間がかかります。ダンプなどもしょっちゅう走ってるので、信号は少ない道でも、そこまで飛ばせません。のんびり運転しましょう。

蜂谷橋手前で右折すると、細い道をたどって集落を通過します。道は舗装されてますが、少しボコボコしている部分もあります。とはいえ、車高低めのセダンでもなんとかなります。
最奥の集落に、登山口と駐車場はあります。
駐車場は、正式に駐車場と書かれているわけではありませんが、登山客はここに車を停めているようです。

駐車スペース

写真のところは、3台くらいしか停められないし(道路の広さを利用すればあと2台くらいいけるかもですが)、他の2か所は道路脇に停める形になります。
ですので、平日はともかく、土日祝に車を停めるのは、結構大変かと思います。

公共交通機関の場合

奥多摩駅 → 西東京バス:奥14[西東京] 峰谷(みねだに)行、終点下車(36分) → 徒歩で登山口まで(約50分)

奥多摩駅からバスに乗って峰谷(みねだに)まで行きますが、そこから結構歩きます。(しかもずっと上り)。歩く時間がコースタイムに+2時間されるので、それなら他の登山コースの方がいいかな~と思いますが、そちらは体力的に中級者向けになります。
バスの本数もかなり少なく、一日3便です。詳しくは西東京バスの時刻表をご覧ください。

鷹ノ巣山登山レポ

奥多摩湖を離れてから、鷹ノ巣山に向かう狭い道。
どうか、ボッコボコなひどい道じゃありませんように~。ヤマリは内心ドキドキ。
車高があんまり高くないセダンなので、お腹擦っちゃうとボーノさんがしょんぼりしちゃう!

そこまでひどい道じゃなかったので、無事に駐車場のある最後の奥集落までたどり着けてホッ。
奥集落って、ホントに奥の奥にある!って一人で納得。
同じ東京とはいえ、こんなところにまで人が住んでるんだなぁ…。と、ちょっと感動。
買い物とかどうしてるんだろう。大変そうだ…。

奥集落の中心部、ここ駐車場?って感じの場所に停めて、登山の準備。

駐車場から登山道入り口までの車道の脇は、春の色に満ちている。

山里の遅れてくる春

桃の花の奥には枝垂桜が咲いていたりと、このエリアだけは特別に春爛漫。綺麗やな~。

すぐに登山口に到着。この辺りは、数年前に舗装されたようで綺麗。

ここから登りますー

細い山道をしばらく歩いて行くと、浅間神社の鳥居を発見。

鳥居が

一礼した中に入ると、それらしき建物がいくつか建っていた。

崩れてる建物とかもあって、神様がいらっしゃるのかわからないけど、祝詞を唱えてご挨拶。
無事に登って帰ってこられますように。

神社を後にすると、今度は植林地帯に。
登りもきつめになってくる。

ぼちぼち急じゃんー。と思ったら、途中からもっと急になった。
まだ春先だというのに、汗がぽたぽた。持っていたハンカチで拭いながら登っていく。

開けた場所に出る。
左右にネットが張られていて、なんだろー?とよく見たら、シイタケ栽培の原木がずらりと並んでいた。

休憩にうってつけなベンチ

原木畑がずーーーっと続いている。広い!こんな広い原木栽培してる場所、初めて見たかも。

整然と並べられた木

「季節になったらこの辺りで、一袋100円とかで売ってくれればいいのにー」
と食いしん坊なことをいうヤマリに、ボーノさんは肩をすくめる。
「わざわざここまで買いに来るのか?」
ごもっとも!でも、登山に来た人がついでに買っていきそう~。

左右にシイタケ畑がなくなると、尾根の幅も狭くなってくる。

しばらく進むと、尾根の左を行ったり右を行ったり。

このあたりの道は細め

道は狭いけど、ゆるやか~な上りなので、足はラク。
歩いて行くと、水場に到着!
冬は枯れてることもあるみたいだけど、まあまあの水量。

「なんだよ、水場あるじゃん。それならこんなに持ってこなくてよかったのに」
と、ぶーたれるボーノさん。
「まあでも、冬場は枯れてることもあるって書いてあったから、念のため持ってった方がいいでしょ」
今はもう春だけどねーと、ボーノさんは言ってるが、水は余分に持って行った方がいいのです。

水場

「はよはよ!」
ボーノさんは、自分のザックから水の入ったペットボトルを取ってと急かす。
天然水に目がないようで、登山道で水場を見つけたら、いつもいそいそとペットボトルを取り出して水をチェンジする。

この写真のように、地面からパイプが突き出ていて、そこから水が出ているのはそのまま飲んじゃうけど、場所によっては、上を見たら地中からではなく表面を流れてる川の水がパイプから出てきてるだけの水場もあったりするので、そういう場合は汲まないようにしてます。(このあたりは、あくまで自己責任で)
中には、沸かして使ってと書かれてるところもあるので、そういうところのはもちろん沸かして使った方が安全です。

ということで、水をmaxまで補給して、登山再開~。
少し歩いたら避難小屋に到着。

避難小屋

ベンチもトイレも用意されてて、さっきの水場もぼちぼち近くて、至れり尽くせり。
とはいえトイレは汲み取りっぽいので、暖かくなってくると…。男性はともかく、女性は使用するのは辛いかも。

その先は広い尾根に出るので、登っていきます。
ここまで来たら、山頂はもう少し。

相変わらずダイエット継続中で、ヘロヘロとバテてるヤマリ。
下を向いて歩いてたら、ボーノさんが立ち止まり「おー」と声を上げて右を指さした。

富士山が見えた

景色が開けて、富士山登場!
少し霞んでたけど、それでも富士山を見るとテンションが上がる。

わずかに元気を取り戻して、山頂までラストスパート。

最後の一登り

山頂が見えてくると、思ったより人がいた。
こちらのルートでは一人しかすれ違わなかったけど、他のもっと大変なルートから来ている人たちがいた模様。

ついたー!
鷹ノ巣山

山頂は緩やかに傾斜していて広くて、ご飯を食べる場所はいくらでもある。

山頂からも富士山

お日様がポカポカで気持ちいい中、いつものようにラーメンを作ってランチタイム。
この日はいつもと違う少し高級な味噌ラーメン(生)を持って行ったんだけど、それが仇になったというか、スープの脂が多くて、ティッシュで拭きとるのに一苦労…。
こういうところに持っていくのは、普通の安めのラーメンの方がいいのかも。

広々とした山頂が気持ちいい~。
夏はこのあたりアブがすごいらしいんだけど、まだそういう季節でもないし。
アブの季節に登るのはおススメしない。アブに付きまとわれることで、かなり疲弊するから。
今ようやく虫が少し出てきたかなくらいの時期なので、この季節がずっと続いてくれたら山は登りやすいのにな。

ご飯も食べて、休憩できたので戻ることに。今回は、来た道をそのまま戻るピストン。

向こうに見える山からの景色も良さそう

もう一度水場で水を満タンにし、神社で無事に戻れたお参りをして、駐車場に到着。
お疲れ様~。程よく疲れました。

奥多摩登山に行くと、帰りに寄る日帰り温泉は大体「瀬音の湯」か「小菅の湯」の二択になるのですが、今回は鷹ノ巣山から近い「小菅の湯」へ。
他にもつるつる温泉とかありますが、前一度行った時は登山客であふれすぎてて怖気づき(自分も登山客なのに)、上の二択になりました。車でつるつる温泉に行くのってちょっと不便なんですよね。

というわけで、小菅の湯。
小菅の湯の方が料金が少し安くて(近隣に住んでない大人は800円)、時間制限がないです。

小菅の湯(写真はもっと以前行った時のもの)

ここのお湯は、pH9.98というアルカリ泉で、お湯に入って肌をこするとつるつるっとします。
もちろん掛け流しの浴槽もあり。水風呂も掛け流しなんだけど、ぬるつるーっとして入ると面白いです。

休憩するスペースも多いしハンモックも漫画もあるし、食事できる場所もあるし、直売所もあるし、のんびりできるので登山客じゃない人たちも多く来ます。
この辺りではお気に入りの日帰り温泉です。

鷹ノ巣山を登った感想

他のルートで登ろうとすると結構時間がかかる鷹ノ巣山ですが、浅間尾根ルートはそこまで大変じゃない強化版ハイキングといった感じです。
坂が急で登るのが大変な所は少しありますが、石がゴロゴロ岩がゴツゴツといった場所はなく、土の道が続くので、概ね歩きやすいです。

山頂から富士山方面の見晴らしもいいし、奥多摩の山の中でも、かなりいい展望が望める山だと思います。
奥多摩でいい景色を楽しみたい方には、おススメの山です。

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